まけてぃん!

韓国企業のIRや決算などを翻訳・解説していくブログです。

SKtelecom、2019Q3営業利益3021億ウォン。前年比0.66%↓

SKテレコムは31日、連結財務諸表基準で過去3四半期に売上高4兆5千612億ウォン、営業利益3千21億ウォン、純利益2千744億ウォンの実績を記録したと発表した。

前年同期と比較すると、売上高は9%増加した。5G加入者とデータ使用量の増加に無線の売上高が増加した結果だ。

 

営業利益は、前年同期比0.66%減少した。5Gマーケティング費用が増加し、ネットワーク投資額が増えたにもかかわらず、子会社業績の改善の影響で、前年同期と同じようなレベルを維持した。

当期純利益は、SKハイニクス、持分法利益の減少、前年比73.9%減少したが、前四半期比では5.9%増加した。

無線(MNO)事業の売上高は2兆4千900億ウォンで、前年同期に比べて0.1%増加した。第3四半期の49万3千人が純増加入者をドラッグであり、合計総携帯電話の加入者は2千814万人に増えた。特に5G加入者は9月末基準154万人を突破し、堅調な成長を見せた。

MNOの加入者の月平均売上高(ARPU)は、前年比1.3%増の3万1千166ウォンを記録した。比較的高価料金制を選択する傾向が大きい5G加入者が増加した影響とみられる。

5G加入者が増え、マーケティング費用も増加した。第3四半期のマーケティング費用は8千878億ウォンで、前年同期に比べて7%増加した。売上高比マーケティング費用は27.1%で、前年同期比5.8%ポイント増加した。

 

 

LG電子、20193Q営業利益7千814億ウォン... 10年ぶりの最大値

LG電子は今年第3四半期連結ベースの営業利益は前年同期(億ウォン)より4.4%増の7千814億ウォンを記録したと10月30日、発表した。

同じ期間の売上高は15兆7,700億ウォンで、前年同期(15兆4千270億ウォン)より1.8%増加した。

 

歴代3四半期の業績の中で史上最大の売上高を記録し、2009年以降、第3四半期の営業利益の中で最大の成績である。今年第3四半期累計ベースの売上高は、前年同期比1.5%増の46兆2千450億ウォンで過去最大を記録した。

エムケイ電子、2019年10月から半導体後工程用キャリアフィルムの量産・供給

素材メーカーエムケイ電子が世界の半導体パッケージメーカーからキャリア(carrier)フィルムの量産認定を受けた。早ければ今月初度物量を供給するものと思われる。ボンディングワイヤとはんだボールなどの半導体パッケージ用の金属材料が主力だったエムケイ電子がフィルム素材まで製品を多様化することになる。

エムケイ電子の関係者は16日、「ボンディングワイヤとはんだボールを供給してきた世界的な半導体パッケージメーカーの工程のためのキャリアフィルム量産認証を通過した」とし「早ければ今月初度物量を供給することになるだろう」と述べた。

エムケイ電子が供給予定のキャリアフィルムは、粘着フィルムの一種で電磁波干渉(EMI)シールド工程用である。EMIシールドは、EMCの上にスパッタリング(sputtering)で金属膜を覆わ工程を経て行われる。EMC成形まで終えた半導体チップをキャリアフィルム上にのせ、インラインスパッタ装置を通る。この時、半導体チップが揺れないよう保持する役割を粘着フィルムがすることになる。

EMIシールド工程が終了したら、半導体チップをフィルムから取り外す。運搬体(carrier)の役割をした後、フィルムは廃棄される。粘着フィルムは、必要な工程で落ちないように、よく付ける必要と工程が終わった後、剥がすときに簡単剥がしべきである。半導体プロセスのように、微量の不純物も不良の可能性が大きくなる環境では、取り外した後、粘着物質等の残留物が残らないようにする物性がより大きく要求される。

エムケイ電子が半導体工程用フィルム製品を拡大し、国内選抜業者のイノックス先端素材、KCCなどまず競合すると思われる。半導体メーカーは、いくつかの工程でDAF(Die Attach Film)など、様々な仕様の粘着・接着フィルムを使用する。まだ日本企業がメインである市場である。

エムケイ電子の関係者は、「ボンディングワイヤとはんだボールの分野で既に国産化に成功経験がある」とし「フィルム素材も半導体後工程分野で長い間続いてきたお客様との信頼をもとに、供給品目を拡大して顧客も広げること」とした。エムケイ電子は、ボンディングワイヤの分野では、国内と中国市場シェア1位だ。はんだボールの分野で、国内の競合他社は、徳山ハイメタルである。 

 

http://www.thelec.kr/news/articleView.html?idxno=3492

LGイノテック、2019Q3営業利益1千865億ウォン。前年比43.8%↑

「マルチカメラ・基板材料などが好調影響」。売上高は前年比5.7%増

LGイノテックが29日、韓国採択国際会計基準2019年第3四半期の業績を発表した。

LGイノテックの今年第3四半期の売上高は2兆4千459億ウォン、営業利益は1千865億ウォンである。前年同期比の売上高は5.7%、営業利益は43.8%増加した。また、前期比売上高は60.7%、営業利益は893.6%増加した。

【翻訳解説】ファーウェイ締め出し!加速する米中貿易摩擦!韓国経済への影響は?

ファーウェイ締め出しをはじめとする米国の中国への圧力がすごいですね…米中貿易摩擦はどこまで行ってしまうのでしょうか。心配になります…

個人的にはiPhoneには中国のファウンドリーが必要だと思いますし、ファーウェイには米国の技術を使ったソフト、ARM社の技術などが必要だと思います。お互いに必要としあっているはずです。政治的に使われてしまうのは関係者各位大変だなぁとおもいます。

今回まけてぃん!では韓国経済に米中貿易摩擦がどのように関わってくるのかKISDI(情報通信政策研究院)のレポートを参考にまとめていきたいと思います。

 ソース

KISDI(情報通信政策研究院)のレポートを参考にしました。

http://m.kisdi.re.kr/mobile/prem/pre_view.m?controlNo=14384&&selectPage=1

 

韓国の対中国の輸出の内、米国に再輸出される比率は総輸出の約5%に満たない

우리나라 對중국 수출(2014년기준)이 미국으로 재수출되는 비율은 5%에 불과하고 이에 대한 ICT비중(71.5%)을 고려할 때 對중국 총 수출의 3.6% 수준
※ 한국의 對中 수출은 최종재(31.3%)와 중간재(68.7%)로 구성, 중간재의 최종귀착지는 중국(43.8%), 미국(5%), EU(4.3%), 일본(2%), 한국(0.8%), 제3국 24.1%(권태현 외, 2016)
- 對中 중간재 수출품의 미국으로 재수출 비중은 점차 감소하는 추세: 8.8%(2009년) → 5.0%(2014년)

韓国の対中輸出は最終財(31.3%)中間財(68.7%)で構成されており、中間財のうち最終帰着地は中国(43.8%)米国(5%)EU(4.3%)日本(2%)韓国(0.8%)第3国(24.1%)となっているようです。

さらに中国を経由し米国に最終的に再輸出される製品の比重は2009年には8.8%あったものが2014年に5%になっているように減少傾向にあるようです。

米中現地法人の韓国企業の売上の大部分は現地もしくは韓国なので影響はない←これは…どうなんでしょう?

미·중 현지 법인 기업의 매출은 대부분현지혹은한국으로의수출을통해발생, 양국간의무역 분쟁에 의한 직접적인 영향은 제한적일 것으로 전망
- 전기전자 부문 해외 진출기업의 매출 중 제3국으로의 수출 비중은 약 12%(2016년 기준)에 불과

米中現地法人の韓国企業の売上の大部分は現地、もしくは韓国への輸出であり、米中貿易摩擦による直接的な影響はない。としています。

また電子機器部門の海外進出企業のうち、第三国への輸出比重は約12%にみたない。としています。

f:id:k-market-reserch:20190522232225p:plain

こちらの表がのっていたので翻訳したものを作りました。

米中進出韓国企業の売上比重(2016年度)

米中進出韓国企業の輸入比重(2016年度)


こちらをみると、確かに現地や韓国への輸出入が大半を占めておりますが、問題となっている中国から米国へ、米国から中国への輸出入量はわかりにくい状態となっています。

結論:韓国は米中両国の相互輸入制限処置により代替財供給を通した輸出拡大を期待している

對중국중간재수출이많은한국과대만등이가장큰영향을 받을 것으로 예상이 되나, 반대로 양국의 상호 수입제한조치로 인해 우리나라는 대체재 공급을 통한 수출 확대를 기대해 볼 수도 있음

 対中国の中間財輸出の多い韓国と台湾は米中貿易摩擦により影響を受けると予想されるが、両国の相互輸入制限処置が行われれば、代替として韓国製品を供給するようになり、輸出拡大を期待することもできる。としています。

日本も好機。頑張って欲しい

ファーウェイと取引があるということで三菱電機でしたり一部企業が叩かれておりますが、、日本企業を応援するのであれば、ファーウェイにこれまで米国が入れていた部品を日本企業に入れてもらいたいですね。