半導体関連企業であるフェローテックが韓国から撤退することを発表しました。
韓国撤退の理由は司法判断の独立性が担保されていないこと
韓国子会社は2016年に設立され、19年2月に同社と元従業員3人が不正競争防止および営業機密保護に関する法律違反の罪で韓国検察当局に起訴された。3年にわたって売り上げはなく、18年12月期は3億8000万円の営業損失を計上した。
フェローテックは撤退の理由について「昨今の韓国における日系企業に対する司法判断などを鑑みた場合、同国における司法判断の独立性が完全に担保されない懸念がある」とした上で、「潜在的なリスクを現段階で最小化することが最も適切と判断」したと説明している。
と記事では報道されていますね。徴用工の問題もありましたし、非常にセンシティブな話題です。
韓国国内の事業
フェローテックは韓国国内で太陽光発電向けのシリコンインゴットの製造機を販売していたと思われます。
韓国フェローテックの決算をせっかくですので韓国語から翻訳しながらみていきましょう。
まず韓国のフェローテック子会社でDARTに決算関係の情報が乗っているのは「페로텍어드밴스드머티리얼즈코리아(フェローテック・アドバンスドマテリアルズ・コリア)のみでした。
それも監査報告書のみです。でも2018年12月期の情報が乗っているのでよしとしましょう。
ブルームバーグさんでは
3年にわたって売り上げはなく、18年12月期は3億8000万円の営業損失を計上した。
としていますが正確には売上は少額ながら2018年12月期に初めて出ていました。
10,560,000ウォンというかなり微妙な数字ですが2018年12月期売上はきちんと出ています。これは修正するポイントだと思いますよ!笑
ですが額が小さすぎてグラフになっていません。販管費の方が大きいのでがっつり営業利益の方は赤字になっています。
それでも今回の撤退は事業がうまくいっていなかったというよりも、司法関係のリスクというのが一番の要因でしょう。
こんな記事も見つけたので、もし太陽光発電向けのシリコンインゴット引き上げ機器の製造販売ならいい市場だったかもしれませんが、、司法関係のリスクは確かに高くなっているかもしれませんね。南米などでビジネスが起こりにくいのは司法の独立性が担保されないからとむかしむかし大学で学んだような気もしますし。
日韓両方に良い経済関係を築いていけるよう願ってやみません。
他ブルームバーグさんなどつっかかっている記事はこちら。
↓こちらは僕の勘違い?のところもあったやつです。